独自取材シリーズというか、
武家屋敷門シリーズというか、
とりあえず再度!
今度の「門」は、これでござる。
ど-ん。
なかなかどっかりとした構え。
そしてどっかりと停車するどっかりとした四駆・・・。
これは岡山藩池田氏の家老、伊木氏の屋敷の長屋門でござる。
池田の家老の伊木氏といったら、陣屋持ちで堂々3万石余を預かっている、
下手な大名よりでかい家だったのでござる。
要点をまとめますと、
・現在、世田谷区の二子玉川の高級マンション敷地にある。
・昔は岡山城下にあった、伊木氏上屋敷の門である。
・河川改修で破棄するところを、鮎川コンツェルン(のちの日産)の鮎川義介が
買い取って、紀尾井町の屋敷に移築した。
・のち、現在地にあった別荘に移築。
・そして邸宅がマンション化されたが、門は少し移築してここにある。
という感じ。
三軒茶屋の蜂須賀氏屋敷門とは違い、
江戸城下の大名屋敷の門ではないのでござる。
・Wikipedia - 伊木氏
・Wikipedia - 鮎川義介
GoogleMapでみてみるのでござる。
伊木家長屋門%%http://maps.google.co.jp/maps?q=35.623003454198106,139.62214350700378+(%E4%BC%8A%E6%9C%A8%E5%AE%B6%E9%95%B7%E5%B1%8B%E9%96%80)&hl=ja&ie=UTF8&z=18%%35.623003454198106%%139.62214350700378%%18
この四角いのが、門。
Satelliteにすると、屋根が見えまする。
さて、細部を見て見ましょう。
うむ。立派立派。
壁はもともとこうだったのかは謎。
移築といっても「骨組みだけ」で、
土壁なんかは鮎川時代以降なのかもしれない。
岡山市内に伊木氏の下屋敷門というのが残っているらしく、
その画像をネットで見たのでござるが、
ちょっと壁の雰囲気は違ったのでござる。
GW中で、大変よい陽気でござった。
歴史と青空の、美しい対比でござる。
「瓦の家紋を撮ろうと思って写真失敗しただけ」
というのは秘密でござる。
こうして、思いっきりマンション敷地にあり、
マンション管理部屋として使用されているらしく、
脇には明らかに昭和時代の増築物もひっついているのでござる。
そもそもここはマンション敷地であり、
見学の際はその辺配慮すべし注意、でござる。
この近辺には「岡本民家園」、「旧小坂邸」などがあり、
岩崎小彌太の岡本静嘉堂文庫もあるのでござる(岩崎家墓地もあり)。
歴史散策にもオススメでござる。
ただし崖線を上り下りすることになるので、体力を考慮すること。
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