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カメラ探訪:美しい姿、再び 松山城「平成の大改修」終えて /愛媛
2月8日17時1分配信 毎日新聞

◇内部の展示も一新、領主の変遷に合わせて紹介
瓦のふき替えやしっくい壁の補修など「平成の大改修」を昨年11月に終えた松山城(松山市丸の内)。
城山への登山ロープウエーやリフトが発着するロープウエー「東雲口駅」駅舎も
同年3月にリニューアルされており、城が新たに美しい姿を現したことで、活気づいている。

松山城は勝山(標高132メートル)に立つ平山城で
天守閣を含む21の建造物が国の重要文化財に指定されている。
堅固な門や櫓(やぐら)のほか、銃身を出すための「狭間(さま)」や石を落とすため
下側が開く出窓などが多数ある。
(Yahooニュース殿より抜粋。元記事は毎日新聞殿らしい。)

松山城
松山城 posted by (C)のりりん殿


なんかお城の修理、流行ってますね。
ちゃんと木造で、無茶な修理しなければとってもいいことだと思うのです。

しかしこの修理ってのも、どこまで修理していいのか悩むところ。
たとえばこの松山城だってあれですよね、
「なんだかずんぐりして不恰好じゃない?」
という感想をお持ちの方もいらっしゃると思うのですが、
元々は五階建て(五層建て。内部はもっと多い)だったのが、
1、幕府に睨まれないように、わざと低く改造。
2、元々基礎が軟弱なので、上部を削って軽量化。
の二説ありますが、とにかく5階→3階なのです。

おまけに1784年に落雷で一回焼失。
幕末の1854年に再建。この間天守なし。

・・・しかし幕末によくお金あったね、
というかそのお金で様式軍備とか洋式軍艦とか買ったらどうなんだ?

という議論はさておき、つまり再建修理という言葉を考えると、
・当初の五階建てで。
・三階に削ったバージョンで、でも燃える前のね。一番長いから。
・燃えた後のがいまの松山城だから。
という、三通りの考え方ができるわけなのですよ。


例えば国宝といえば犬山城。
で、あれより古いはずの越前丸岡城。
でも丸岡城は近代に、福井地震で倒壊していまして、
その数年後になるべく古材を用いて、元通りに復元。でも重要文化財。
一説には「一回倒壊してるから、国宝にはなれない」と言われています。

修理ってのも、難しいですな。


ところで、
悪評高い「昭和のコンクリート再建模擬天守」というのがありますが、
その代表例にして初期の例、「大阪城」があります。
「太閤さんはすごいぞ。なんたって天守閣にエレベーターついてるからな」
の、あの昭和大阪城。
最近になって無理矢理黒く外装工事して、「豊臣大坂城っぽくしてみました、えへ」のあれ。
でもあれはあれで、もう貴重なもの扱いになってしまった、と考えることもできるのだそうです。

「昭和初期に建設された、高層コンクリート建築の建築遺産」として。
「空襲や台風などの数々の災害をくぐりぬけてきた、歴史遺産」として。

もう撤去できない…。


・信長を苦しめぬいた大要塞、石山本願寺
・太閤さんの大坂城
・江戸幕府の威厳を示す大阪城
・昭和の名建築の大阪城

今度、「おおさか城を修復する」としたら、どれを再建修復していいんだか。
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